自然科学 - 一般相対論の数学的準備など
[数式が上手く表示されない場合]
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11.  Newton近似

引き続き捩率無し, ζ=η で話を進める. 計量(の成分)が

|η gabδab| |g0a|0 gμν |η g001|2 0

を満たし, かつ重力源である質点が静止しているとみなせるとき, Newton的な重力場の方程式に一致することを見る.

まず η =gμνvμ vν g00(v0)2 から v0(η g00)1/2 を得る. 測地線の方程式は

dvadx0=1v0dvadτ=1v0Γaμνvμ vν Γa00v0 Γa00=Fa

F grad(12η g00) は単位質量あたりの重力を表す. 電磁気で言う電場を意味する量である. ここから η g00=1+2φ としたときの φ がNewton的なポテンシャルを表すことが推測できる.

続いてEinstein方程式の両辺のtraceをとって

Rμν=κ(Tμν1n2gμνT)

のように書き直してから近似操作に入る. それぞれ

R00=Rμ0μ 0 a Γa00divF

T=gμνTμν g00T00 ,  T00 η mδn1(x)

T001n2g00T11n2g00g00T00n3n2T00 η mn3n2δn1(x)

となる. よってGaussの法則型の方程式

divF=κ mn3n2δn1(x)

を得る. 直ちに n1 次元球対称解が求まり,

Fr=n3Ωn2(n2)κ mrn2

Ωn2n2 次元立体角で

Ωn2= 2n/2π(n2)/2/(n3)!!(n even) 2π(n1)/2/(n12)!(n odd)

特に n=4 のとき κ =8π G ( G はNewton定数).

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