自然科学 - Noetherの定理とエネルギー運動量テンソル
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2.  Noetherの定理

2.1.  変分の性質

微小座標変換

xμ yμ=xμ+ξμ(x)

を考える. 逆  xμ=yμξμ(x(y)) より, 微分は1次の微小量で

μy= xν yμν=μ(μξν)ν

となる.

場の関数 F(x) F(Φ(x)) の座標変換を伴う変分を考えよう.

F(y)=F+δ F

簡単のため引数が x の時で混乱の生じない場合は省略する. 両辺を微分すれば

μy F(y)=(μ(μξν)ν)(F+δ F) =μF+μδ F(μξν)νF

一方, F(x) として μ F(x) を選んでも良いのだから

μy F(y)=μ F+δ μ F

と一致するはずである. これは μδ が交換しない, 即ち

[μ,δ]=(μξν)ν

となることを意味する. そこで

δ¯=δξνν

を導入すれば

[μ,δ¯]=0

となり, 両者は可換となる.

さてこの δ¯ であるが,

F(x)=F(y)ξμμy F(y) =F+δ Fξμμ F =F+δ¯F

のように, 同一座標値における場(の関数)の変分として現れることが分かる.

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