[Noetherの定理とエネルギー運動量テンソル] < [
自然科学] < [
オレ研] < [
TOP]
-
01 - 02 -
03 -
04 -
05 -
06 -
07 -
08 -
2. Noetherの定理
2.1. 変分の性質
微小座標変換
xμ→ yμ=xμ+ξμ(x)
を考える. 逆 xμ=yμ−ξμ(x(y)) より, 微分は1次の微小量で
∂μy=∂ xν∂ yμ∂ν=∂μ−(∂μξν)∂ν
となる.
場の関数 F(x)≡ F(Φ(x)) の座標変換を伴う変分を考えよう.
F′(y)=F+δ F
簡単のため引数が x の時で混乱の生じない場合は省略する. 両辺を微分すれば
∂μy F(y)=(∂μ−(∂μξν)∂ν)(F+δ F)
=∂μF+∂μδ F−(∂μξν)∂νF
一方, F(x) として ∂μ F(x) を選んでも良いのだから
∂μy F′(y)=∂μ F+δ ∂μ F
と一致するはずである. これは ∂μ と δ が交換しない, 即ち
[∂μ,δ]=(∂μξν)∂ν
となることを意味する. そこで
δ¯=δ−ξν∂ν
を導入すれば
[∂μ,δ¯]=0
となり, 両者は可換となる.
さてこの δ¯ であるが,
F′(x)=F′(y)−ξμ∂μy F′(y)
=F+δ F−ξμ∂μ F
=F+δ¯F
のように, 同一座標値における場(の関数)の変分として現れることが分かる.
-
01 - 02 -
03 -
04 -
05 -
06 -
07 -
08 -
[Noetherの定理とエネルギー運動量テンソル] < [
自然科学] < [
オレ研] < [
TOP]