2. 作用の変数分離解
前節の結論(5)から作用の解を求め, 運動方程式の積分形を導く. 自由度 s の系において, エネルギー E 及び正準運動量 p2,…,ps が保存量であるとき, 上の結論を利用して残りの1自由度 (q1,p1) を解くことが出来る.
∂ S∂ qi=pi=const. (i=2,… s+1)
ここで qs+1=t, ps+1=−E と置いた. よって
S=∑i=2s+1piqi+∫ dq1 ∂ S1∂ q1 …(6)
のように変数分離型で書き表すことが出来る. Hamilton-Jacobi方程式
ps+1+Hq1,…,qs,∂ S1∂ q1,p2,…,ps=0
を逆に解いた
∂ S1∂ q1=P1(q1,p2,…,ps+1)
を(6)に代入すると
S=∑i=2s+1piqi+∫ dq1 P1(q1,p2,…,ps+1)
(5)より
const.=qi+∂∂ pi∫ dq1 P1(qs,p2,…,ps+1) (i=2,…,s+1)
を得る. 従って
∫ dqi=−∂∂ pi∫ dq1 P1(qs,p2,…,ps+1) (i=2,…,s+1)
のように, 物体の運動を積分形で表現する事が出来る.
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