日本は、(用法が適切ではないかもしれないが)中華という文化圏の中で育ち、独特の発展を遂げてきた。我々日本人はもっと東アジアの国々と友好を深めていくべきであると私は考える。
手元にある扶桑社の中学教科書市販本「新しい歴史教科書」や文英堂の中学参考書「くわしい歴史」を読む限り、近代における朝鮮[1,2]のことがあまり書かれていない。書かれているのは朝鮮に対する日本の行動が悪であるかのようなことだけだ。私は別に日本が正義だとは思わないが、義務教育における自国の歴史において、悪い面しか教えないのは問題である。
義務教育で、統治前の朝鮮における支配者層による被支配者層への搾取、疫病の蔓延や飢餓について知ることはできるだろうか。統治後における、差別の撤廃や拷問の廃止など知ることはできるだろうか。朝鮮人の暮らしが豊かになったことは知ることができるだろうか。日本が朝鮮半島を近代化したことのキの字も書かれないのは問題ではないだろうか。
義務教育で、1925年の衆議院議員選挙法によって被植民地人にも参政権が与えられたことを知ることはできるだろうか[3]。出身地を問わず、内地在住で年齢条件を満たす男子全てに参政権が与えられたのだ。女性に参政権が与えられるのはこの21年後のことである。
1910年8月22日に調印された日韓併合条約[4,5]から1945年8月15日までのおよそ35年間にわたる朝鮮の日本統治を、創氏改名(1940年)[6,7]や徴用(1944年)[8]といったことのみを大きく取り上げるのは、日本人に贖罪を植え付ける行為としか思えない。我々は朝鮮にそんなにも恥じることをしてきたのだろうか。
我々日本人が東アジアの国々と友好を深めるには、まず自国が何をしてきたのかを知り、他国とどのように関わってきたのかを知ることから始まる。
ネットの一部では中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国の3国を「特定アジア」と呼ばれている。「特定アジア」を除くアジア諸国は非常に親日的であるのだが、この3国だけ非常に反日的なのである。
その反日的な言動に対して「中国人は嫌いだ! 韓国人は嫌いだ! 朝鮮人は嫌いだ! 」と言いたくなる気持ちは理解できる。しかし、彼らは言論の自由の無い、正しい歴史に触れる機会をいちじるしく制限された可哀相な人たちなのだ。もう少し冷静になり、一歩下がって、大人の国日本の国民として堂々と正論を主張しようではないか。
今の日本は正論の言えない、あるいは正論を言うと「極右」と評価されてしまう状況である。アメリカやカナダ、EUにおける従軍慰安婦非難決議など典型的な例である。しかしながら我々はそれを打破しなければならない。
好きだの嫌いだのという対立では何も解決しないのだ。
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