測定し始めてから今日で54日目になるあぶらみ手帖。無対策ダイエットという名の通り、体重を減らすための特別な行為はしていない。毎日、起きたら測定する、それだけだ。
はっ! ま、まさか! りょ、量子効果か!?
物体の位置と速度(運動量)といった、正準共役量と呼ばれる、ある物理量の組には「不確定性原理」という性質がある。一方の物理量の測定精度を上げると、正準共役な他方の物理量の誤差は大きくなる。
不確定性原理の素朴な解釈に、測定によって運動を乱すためというのがある。たとえば可視光ないし電磁波で物体の位置を測定するとしよう。このとき、波長より小さなスケールは測定する事が出来ない。分解能を上げる為には波長を短くすれば良いのだが、そうすると今度は測定対象に与えるエネルギーが大きくなってしまい、測定後の物体の速度は本来のものと比べて大きく変わってしまう。
そう、私の体重減少は測定行為がもたらす量子効果だったんだよ! 秦の始皇帝は生きていたんだよ! 今上天皇は大隈重信の子孫なんだよ! (参照1, 参照2, amazon)
まあ、実際は暴飲暴食に気をつけるようになったことと、ここ2週間ずっと風邪を引いていて、晩酌を控えていることが大きな原因なのだが。くっ、風邪で痩せるなんて不本意だ! こんなのダイエットじゃない!