平成17年12月16日

女系容認60%

テレビの該当アンケートで、「政治家なんて、誰がなっても同じでしょ」「どこが与党になっても同じでしょ」「誰が首相になっても同じでしょ」のような発言をよく耳にする。無関心な者の意見など、この程度の認識でしかないのだ。

読売新聞が行った皇位継承に関する世論調査で、女系天皇容認が60%に上った。ちなみに私は伝統的な観念から男系男女を支持している。少なくとも1500年以上続いている王家の伝統を、時の国民が安易に変えていいものではないと私は考える。

皇位継承については、これまで女性の天皇も含め、父方が天皇につながる「男系」だけで、「女系」の天皇はいなかった。

そこで、これまでと同じ男系を維持する方がよいか、女系も認める方がよいかを聞いたところ、「女系」60%が、「男系」19%を大幅に上回った。

「全国世論調査(面接方式)」とあるので、それなりの規模で行われた事が予想される。詳しい質問項目やデータは不明なので確かなことは言えないが、おそらくこれが日本の世論なのかもしれない。

しかし、この「世論」とは何なのであろうか。このアンケート対象者が質問項目に関して完全に無作為に抽出されたものであるならば、私は逆に信頼できない。無関心な者の意見を聞いてどうしようというのか。どのようなアンケートにせよ、まず関心のあるなしを確認してからデータを取るべきである。(そうしたとき、女系容認が更に上回るかもしれないし、男系堅持が増えるかもしれないし、あるいは、特に変わらないかもしれない。)

無関心者の発言はノイズに過ぎない。我々は信号とノイズを区別しなければならない。

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