LaTeX to HTML (MathML) 変換ツール "てぃ→えぃち"
H19/6/18 更新
WindowsXP ユーザーで、かつ WindowsXP で LaTeX を使っており、かつ、(シンプルな) LaTeX ソースを HTML (MathML) に変換したいという、少数派のためのツール。しかも未完成。
ダウンロード
利用者は自己責任で。エラーの報告や要望は大歓迎。
[DOWNLOAD]
随時更新。Version 0.70618, 31,506 byte.
巷には幾つも変換ツールがあるので、たまたま通りがかった人はそちらを参照した方がよいかと思われる。
動作環境
.NET Framework がインストールされていること、らしい。
Windows XP を普通に自動更新してれば、大丈夫なんじゃねーの?
既知のエラー
HTMLなど、非TeXファイルを変換するとエラー。
- 例えば ¥newcommand{¥be}{XXX} としてしまうと、¥begin が XXXgin に置き換わってしまい、ソースがめちゃくちゃになる
- 数式中に ¥hspace などがあるとフリーズ (未確認)
自分以外のTeXソースはあまり見たことがないので、エラーになる可能性大。
TeXソース [test.tex] が、[対応ブラウザ用], [IE用] のように変換される。ちなみに [test.pdf]
Screenshot
開発ツール
Microsoft Visual Basic 2005 Express Edition.
制作者が windows ユーザーなので問題なし ('A`)
作戦
- SHIFT-JISのみ対応。
- 完全変換する気無し。必要なもののみ対応。
- レイアウトはスタイルシートで行う。
- 簡素なHTMLを目指す。
- LaTeX のソースファイルに特別なコマンドを書かせない。
- LaTeX ソースは、コンパイルが通ることが条件。
- LaTeX ソースのみから変換。
- HTML 化の都合上、¥newpage などで改ページ指定する必要はある。
- ページの上下は別ファイルを参照することによってデザインに統一感を出す。これを利用してサイトの階層構造を挿入できるようにする。
- Picture環境は見なかったことにする。
スタイルシート
スタイルシート定義ファイルに "h1.TeX_Title{text-align:center;color:red;}" のように加える。
TeXコマンド | HTML要素 | Class |
¥tiltle{ } | h1 | TeX_Title |
¥author{ } | p | TeX_Author |
¥date{ } | p | TeX_Date |
{¥abstract } | p | TeX_Abst |
¥section{ } | h2 | TeX_Section |
¥subsection{ } | h3 | TeX_SubSection |
¥subsubsection{ } | h4 | TeX_SubSubSection |
{¥bf } | span | TeX_BoldFont |
¥footnote{ } | span | TeX_FootNote |
数式モード | p | TeX_MathMode |
ページ一覧 | div | TeX_AllPages |
次、前(ページ上側) | div | TeX_PageHead |
次、前(ページ下側) | div | TeX_PageFoot |
専用コマンド
文頭、文末原稿に用いる。
コマンド | 意味 |
TH_COMMAND_TITLE | TeXのタイトルを挿入 |
TH_COMMAND_ALLPAGES(option ) | ページ一覧 (リンクも生成)。option は今のところ bracket [01][02]... hyphen - 01 - 02 - ... none 01 02 ... の3種類。()含めて省略可 |
TH_COMMAND_BACK | 前に戻る URL 挿入 |
TH_COMMAND_NEXT | 次に進む URL 挿入 |
TH_COMMAND_THISPAGE | ページ番号を挿入 |
TH_COMMAND_STYLEFILE | 設定で指定したスタイルシートファイル名を挿入 |
対応コマンド及び記号
文書処理
- $ ... $
- ¥[ ... ¥]
- {¥bf }
- ¥footnote{ } → 読み易さの都合上その場に表示
- ¥label{ } → 数式のみ
- ¥ref{ } → 数式のみ
- ¥section{ } → 章番号は 1 から
- ¥subsection{ } → 節番号は 1 から
- ¥newcommand{ }{ } → 引数未対応
- ¥renewcommand{ }{ } → 引数未対応
- array → 罫線は無視
- center → <center>タグ使用
- eqnarray → 参照する式のみ番号付け
- eqnarray*
- equation → 参照する式のみ番号付け
- itemize
数式処理
- 添字
- ¥bar{ }
- ¥Bbb{ }, ¥Bbb
- ¥boldsymbol{ }
- {¥cal }, $¥cal $
- ¥frac{ }{ }
- ¥hat{ }
- ¥left, ¥right
- ¥lim_{ }, ¥lim
- ¥mathfrak{ }, ¥mathfrak
- ¥mbox{ }
- ¥prod
- ¥sqrt{ }, ¥sqrt[ ]{ }
- ¥sum
- ¥tilde{ }
- ¥vec{ }
文字の置換
このページは MathML を使っていないので、表示されない記号もある。
- ギリシャ文字大文字小文字
- +, -, <, >, =
- ¥ [ ]
- ¥; [ ]
- ¥! [削除]
- ¥{, ¥}
- ¥cdot [·]
- ¥cdots […]
- ¥circ [∘]
- ¥cos
- ¥cot
- ¥det
- ¥dim
- ¥div [÷]
- ¥ell [l]
- ¥equiv [≡]
- ¥exp
- ¥geq [≥]
- ¥geqq [≥]
- ¥gg [»]
- ¥hbar [ħ]
- ¥in [∈]
- ¥infty [∞]
- ¥int [∫]
- ¥langle [〈]
- ¥leftarrow [←]
- ¥Leftrightarrow, ¥Longleftrightarrw [⇔]
- ¥leq [≤]
- ¥leqq [≤]
- ¥ll [«]
- ¥log
- ¥nabla [∇]
- ¥neq [≠]
- ¥ni [∋]
- ¥otimes [⊗]
- ¥parallel [∥]
- ¥partial [∂]
- ¥pm [±]
- ¥rangle [〉]
- ¥rightarrow [→]
- ¥sim [∼]
- ¥simeq [≅]
- ¥sin
- ¥tan
- ¥times [×]
未対応
思いついたもののみ羅列。番号参照をどうするか。
- tabular
- figure
- ¥chapter
- ¥input{ }
- ¥label{ } (数式以外)
- ¥large, ¥bf などのフォント操作
- ¥ref{ }(数式以外)
- ¥newcommand の引数
- ウムラウト
- ドラッグアンドドロップ(一部未対応)
- 参考文献
- 文字サイズ
非対応
現時点で対応するつもりのないもの。
- ¥LaTeX
- ¥sqrt (¥sqrt123ab で ¥sqrt{123}ab と同義 → 出来なくはないが、自分は絶対にこのような書き方をしないので、やらない。)
- picture
- 大きさの異なる括弧
- 自動改ページ
- ユーザー定義 (そんなに自由度を付ける必要はないだろう)