tomocci
平成17年9月21日
高校物理にある反発係数の式はとってつけたように現れる. 勿論現象論的な概念なのでそれは当然のことなのだが, これを保存則などから素朴に考えてみたい.
簡単のため, 物体1が物体2に追いついて衝突するという状況を考える. つまりそれぞれの速度 の関係は であり, 衝突後の速度 は となるような設定となっている. 物体1が受ける力積の大きさを と置けば, 2体は孤立系なので, 運動量の変化は
となる. これより運動エネルギーの増分 は
ここで は換算質量 である. 運動エネルギーの損失の式から得られる力積に関する条件式は
となる. これは任意の正の数 に対して成立するので
と置くことが出来る. は定数とは限らない任意関数で
の範囲をとる.