さて, 解(4)はばねの質量が小さいときを再現するであろうか. これは角振動数が になる必要があることを意味する. これは条件式(5)から, において
が得られることから, 通常のばねの運動
を再現する.
近傍で が微小量をとることは角振動数からの要請であり, 条件式(5)にはそうでない場合も存在している. 実際 近傍は 近傍が対応し,
と展開して に関しては4次まで, に関しては2次までとってこれを解くと,
よって角振動数 は
となる. 基底モードは錘の質量が だけ増えていることに対応し, これは波動が と近似できるとき, 運動エネルギーが
となることと対応している. 励起モードに関しては, 確かに のときは存在していない事が分かる. 基底モードとのエネルギー比は のオーダーとなっているので. 通常のばねでは励起モード, つまり節が現れるような振動は実現しにくい.