tomocci
平成18年7月5日
曲がった時空における数学などを大雑把に導入する. 数学的に厳密な定義はしない. 微分形式やベクトル束にも触れない. また, 計算ミスはご愛敬.¥ 項目 : 接空間, 余接空間, 計量, 共変微分, Lie微分, 捩率と曲率, 接続形式の表式, 測地線の方程式, Einstein方程式, Newton近似.
時空 を 次元C 級微分可能多様体であると仮定する.
実数 で径数付けられた, 上の点 を通る滑らかな曲線を考える. 上の関数 の, 点 における方向微係数は
であるが, この写像
を点 における接ベクトルとして定義する. 上記の場合 が基底で特に座標基底と呼ばれ, は座標基底における成分である. 本稿では, 座標基底を除いてベクトル及びテンソルを太字で表記する.
点 を通る滑らかな曲線が作る接ベクトルの集合は, ベクトル空間を成す. これを接空間 と呼ぶ. 上の滑らかな関数 に対して, 滑らかなベクトル が定義できる. これをベクトル場と呼ぶ.
における基底を
とする. 任意のベクトル場 は と書ける.