石見銀山が世界遺産に

H19/7/11

紆余曲折があったものの、石見銀山は世界遺産に登録された。

Wikipedia によれば、登録されないという ICOMOS の勧告に対して「ユネスコ政府代表部」が退かずに反論し、石見銀山の価値を理解させ、見事登録に至ったということである。

さて、このユネスコ政府代表部、特命全権大使の近藤誠一氏を調べてみるとかなりの経歴を持っておられることが分かる。

学歴:
昭和46年 東京大学教養学部教養学科イギリス科卒業
   47年  東京大学大学院法学政治学研究科中退
職歴:
昭和47年外務省入省
48‐50年  英国オックスフォード大学留学
   50年  外務省海外広報課
   52年  通産省資源エネルギー庁
   55年  外務省経済協力局経済協力第一課
        経済協力開発機構(OECD)事務局
   58年  経済局国際機関第二課首席事務官
   61年  アジア局北東アジア課首席事務官
   62年  事務次官秘書官
   63年  国際報道課長
平成 2年  在フィリピン大使館参事官
   4年  在米国日本大使館参事官
   8年  同公使
   8年  経済局総務参事官
   10年  経済局審議官
   11年  経済協力開発機構(OECD)事務局次長
   15年  文化交流部長
   16年  広報文化交流部長
   17年  8月より現職

著書:
「米国報道にみる日本」サイマル出版会(1994年)
「歪められる日本イメージ:ワシントンのパーセプション・ゲーム」サイマル出版会(1997年)
「パリ マルメゾンの森から:外交と文化に関する24のエッセイ」かまくら春秋社(2005年)
共同執筆 :
「新しい世界像」第12章「グローバリゼーションの進展とサミットの役割」世界平和研究所(1998年)
論文、投稿:
「外交フォーラム」「国際問題」「日本経済新聞」等多数

国会議員と違い、キャリアは国民の投票によって選ばれるわけではない。試験を受けて合格した、言わばエリートである。マスメディアの偏向報道のせいか官僚は何かと世間からの風当たりが強いが、良くも悪くも、日本という船を操舵しているのは彼らエリート達である。

メディアは汚職や事件、事故ばかりではなく、このような良い情報も大々的に取り上げていただきたい。(最近テレビを観ていないので、ちゃんと取り上げていたのかもしれないが。)

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