学力別学級を

H20/2/10

全ての幸せのために

効果的な学習を考えれば少人数クラスが良いという考え方がある。私はつい最近までこの意見を持っていた。

しかし最も効果的なのは、クラスを学力別に組むことである。

教壇に立った者なら理解してもらえると思う。講師は「誰」をターゲットにして教えればいいのか、常に考えてしまう。受講者の理解度にばらつきがあると授業が非常に進めにくいのである。

そう。クラス毎における学力の分散が小さければ、人数が多かろうが少なかろうが関係ないのである。このように適正化されたクラスであれば、その学力に応じた授業準備が出来るし、受講者にとっても理解しやすい内容になるはずである。

基礎が必要であれば基礎をじっくり教え、発展的内容まで進められるのであればどんどん教えていくことが出来る。クラス分けの煩わしさを除けば、全ての人間が幸せになれるという素敵なシステムである。

左翼教師は足を引っ張るな

競争って、いけないことなの?

「左翼教師」と書いたが、「左翼」や「教師」に限らず一部の連中は学力別学級編成を「競争の助長」と非難しているようである。

私には競争の何が問題なのか全く理解できない。学力を上げたい人間を支援して何がいけないのか。現状における公立の学校で「出来ない生徒」が救われているのか。「出来ない生徒」が学習塾に助けを求める現実をどのように捉えているのだろうか。

全国学力・学習状況調査

平成19年から再開された全国学力調査も、競争の激化、学校間格差などを懸念する声があった。

学力の低い生徒を休ませたりする不正行為をする教師は公務員といえども首に出来る制度を作って欲しいものだが、さて、学校間格差が生じるのはとても良いことである。「学力低下で困っちゃうよ~」などと言っている場合ではない。それをどうにかするのが教師の役目である。

現場の教師が雑務で大変なのは承知しているつもりだ。それを含めて、改善して欲しいものである。

この調査、小6と中3のみのテストなのだが、是非とも低学年にも実施して、より詳細にデータを集めて欲しい。

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