前回の独り言で紹介した、MathJax。早速自然科学の新しい小論(IEは閲覧注意)「相関関数のイメージ」で使ってみた。
感想を述べよう。HTML 内に TeX のソースをそのまま書けば良いだけなので、執筆作業が非常にスムーズに進んだ。これは便利としか言いようがない。
ところがだ。
MathJax は TeX のコードを解釈して表示するのだが、その表示までに時間がかかるのが最大の弱点だ。実際、先に紹介した小論の場合、表示にかかる時間は以下のようになる。
Google Chrome 5.0 | 2秒程度 |
Safari 5.0 | 3秒程度 |
Opera 10.53 | 4秒程度 |
Firefox 3.6 | 6秒程度 |
Internet Explorer 8 | 1分50秒程度 |
参考: iPad の Safari | 1分10秒程度 |
勿論 PC の性能によって値は変わるが、これを見ると Internet Explorer だけ極端に遅いことが分かるだろう。モバイル機器である iPad ごときにも負けている。
まただ。
また IE だ。
どうしてこう足を引っ張るのか。
折角ブラウザーの種類を気にすることなく数式を HTML に載せることができると思ったのに、圧倒的なシェアを持つブラウザーが圧倒的に劣っているなんて。
MathJax を使用したページを開くと IE の場合 2 分間フリーズする。完全に操作不能になるわけではないが、訪問者はそのページを不審に思うに違いない。ページを開くと CPU がフル回転してフリーズ 2 分。単に数式を表示しているだけなのに。
凄く使える MathJax。IE の所為で使えません…