「生きている」という実感は、快楽や苦痛を感じる瞬間に得られるものだ。
ニコニコ動画。いつものように料理タグを彷徨く。何の気なしに観てみた、激辛ラーメンをただ食べるだけという動画「【ニコニコ動画】【激辛は】元祖別府地獄ラーメンをたべてみた【俺の嫁】」。別に大した内容ではないのだが、一応リンクを貼っておいた。
このラーメンを販売している会社、どんなものかと「Hell Company」のサイトを観てみた。こってりした作りになっている。
そして勢いで購入。「元祖別府地獄ラーメン」と「元祖別府地獄ラーメン【大魔神ver】」の2ケース。
食品なのにR-18のマーク。大魔神 version はシールが貼ってあるだけ。
下が切れているのはご愛敬。撮り直す気はない。
中身。これが3食分入っている。九州のラーメンっぽいストレート麺だ。そして一番右には「地獄の素」
早速調理してみた。茹で時間は1分。
地獄の素を入れないとこんな感じ。
ネギを入れただけで印象が変わるもんだ。
豚骨スープはコクがあり旨い。やや太目(なんでんかんでん比)の麺とよく絡む。
壱閻魔、弐閻魔と続いていく。地獄の単位は拾閻魔=大魔王らしい。
とりあえず拾閻魔。辛いのはいいのだが、唐辛子の(皮の?)味が全面に出てしまって一気に不味くなる。
酢を入れると味が調うことを発見。まあ大抵のものに入れてしまうのだが。
ここまでは序章に過ぎない。大魔神が待っている。
地獄の素が3つ入っている。地獄単位では参大魔王=大魔神。
つまり1大魔神=3大魔王=30閻魔である。かなりどうでも良いが。
なんとなく接写。
豚骨スープの素をまず器に入れる。
1大魔王目。
2大魔王目。そして…
3大魔王つまり1大魔神。王が神になる瞬間に私は立ち会ったのだ。
酢を適量入れ、湯で溶き、電子レンジで温度を上げておく。
赤い。真紅のスープだ。
キャベツと麺を茹で、最後に鰹節削りを掛ける。七味を振って完成。ううむ、赤い。彩り的に葱が欲しかった…。
全体像。ううむ、赤い。
いただきま~す。ごふっ。うぐ、口に運ぶだけでむせる。
息を吐きつつ麺を口に含み、腹式呼吸で麺をすする。これは難しい。湯気が気管に入ると、正に地獄となる。
それにしても辛い。無意味に辛いぞ。
まあそれでも、耐えられないレベルではない。CoCo壱の10辛よりやや辛いレベルか。ふう。もう少し。
ごちそうさまでした。
辛いものを食べること自体は特に抵抗はない。しかし、しかしだ。
そう。これからが勝負である。第二段階の始まりだ。私は胃腸がずば抜けて弱いのだ。「元祖別府地獄ラーメン【大魔神ver】」完食後数時間。激烈な痛みが内臓を駆け回る。地獄からの使者が私の胃腸で暴れ回っているのだ。やばい。死にそうだ。身体の体勢を変える度に内壁に接触する部分が変わるため、いちいち悶絶する。
とりあえず寝よう。
そして最終段階。口、胃腸ときて、最後は…。
そうそう、辛いときは全ての代謝物が辛いことをここに記しておこう。