「生きている」という実感は、快楽や苦痛を感じる瞬間に得られるものだ。
ニコニコ動画。いつものように料理タグを彷徨く。何の気なしに観てみた、激辛ラーメンをただ食べるだけという動画「【ニコニコ動画】【激辛は】元祖別府地獄ラーメンをたべてみた【俺の嫁】」。別に大した内容ではないのだが、一応リンクを貼っておいた。
このラーメンを販売している会社、どんなものかと「Hell Company」のサイトを観てみた。こってりした作りになっている。
そして勢いで購入。「元祖別府地獄ラーメン」と「元祖別府地獄ラーメン【大魔神ver】」の2ケース。


大魔神 version はシールが貼ってあるだけ。




下が切れているのはご愛敬。撮り直す気はない。

中身。これが3食分入っている。九州のラーメンっぽいストレート麺だ。そして一番右には「地獄の素」
早速調理してみた。茹で時間は1分。

地獄の素を入れないとこんな感じ。

ネギを入れただけで印象が変わるもんだ。
豚骨スープはコクがあり旨い。やや太目(なんでんかんでん比)の麺とよく絡む。

壱閻魔、弐閻魔と続いていく。地獄の単位は拾閻魔=大魔王らしい。

とりあえず拾閻魔。辛いのはいいのだが、唐辛子の(皮の?)味が全面に出てしまって一気に不味くなる。

酢を入れると味が調うことを発見。まあ大抵のものに入れてしまうのだが。
ここまでは序章に過ぎない。大魔神が待っている。

地獄の素が3つ入っている。地獄単位では参大魔王=大魔神。
つまり1大魔神=3大魔王=30閻魔である。かなりどうでも良いが。

なんとなく接写。

豚骨スープの素をまず器に入れる。

1大魔王目。

2大魔王目。そして…

3大魔王つまり1大魔神。王が神になる瞬間に私は立ち会ったのだ。

酢を適量入れ、湯で溶き、電子レンジで温度を上げておく。
赤い。真紅のスープだ。

キャベツと麺を茹で、最後に鰹節削りを掛ける。七味を振って完成。ううむ、赤い。彩り的に葱が欲しかった…。

全体像。ううむ、赤い。

いただきま~す。ごふっ。うぐ、口に運ぶだけでむせる。
息を吐きつつ麺を口に含み、腹式呼吸で麺をすする。これは難しい。湯気が気管に入ると、正に地獄となる。
それにしても辛い。無意味に辛いぞ。
まあそれでも、耐えられないレベルではない。CoCo壱の10辛よりやや辛いレベルか。
ふう。もう少し。

ごちそうさまでした。
辛いものを食べること自体は特に抵抗はない。しかし、しかしだ。
そう。これからが勝負である。第二段階の始まりだ。私は胃腸がずば抜けて弱いのだ。「元祖別府地獄ラーメン【大魔神ver】」完食後数時間。激烈な痛みが内臓を駆け回る。地獄からの使者が私の胃腸で暴れ回っているのだ。やばい。死にそうだ。身体の体勢を変える度に内壁に接触する部分が変わるため、いちいち悶絶する。
とりあえず寝よう。
そして最終段階。口、胃腸ときて、最後は…。
そうそう、辛いときは全ての代謝物が辛いことをここに記しておこう。