自由であること2

平成20年4月28日

2ちゃんねるの「ニュース速報+」を毎日見に行くのだが、書き込みを見ていると世の中馬鹿が多いなと本当に感じる。まあ私は書き込みはしないが、馬鹿の中の一人ではある。

2chと言えば、極少数だとは理解しているが、おかしな言動に出くわすと「こいつ、在日か?」(「在日」とは在日朝鮮人や在日韓国人を指す。)と言い出す輩が目につく。見るたびに私は残念な気持ちになってしまう。また、朝鮮人のことを「チョン」と呼ぶのは本来差別ではないが、明らかに差別意識を持って「彼ら」は使っている。「彼ら」は普段もそのようなことを言っているのであろうか。「日本人ならこんな事はしない」と言いながら、日本人であることを誇りに思っているならば絶対にしないであろう言葉を吐き散らかす。気味が悪い。

と、しょっぱなから話が脱線してしまった。

今回は青山学院大学の准教授が個人のブログで信じがたいくらい、正に誹謗中傷と言えるような酷い文を書き、炎上して大学が処分するしないにまで発展してしまった話。

彼女の暴言は光市母子殺人事件の被害者2人を1.5人と表現したことで話題になっていった。主張は、「赤ん坊に対しては過失かもしれない。だから1.5人だ」というものだ。彼女が赤ん坊に対して特別な感情があるのかもしれないし、母子殺人事件で赤ん坊がどのように殺されたのかを詳しく知らないのかもしれない。電車の子供料金じゃあるまいし、単純に赤ん坊の命が0.5人だと言ったわけではあるまい。が他にも多くの暴言(コメントに対しても暴言を吐いている)が見られ、これは「香ばしい」と一気に炎上してしまったらしい。

ブログは秘密の日記ではない。無関係な第三者が閲覧可能である以上は、少しは「よそ行き」の格好をする必要がある。私は面と向かって話せる内容しか書かないが、それが良識というものだ。私は彼女のことを知らないが、少なくとも良識がないことは確かなようだ。

しかし、である。これでもし大学が重い処分を下したらそれはそれで問題ではないか。彼女の暴言は個人のサイトでのものだ。言動が許せないからと言って、免職させようとするのは行き過ぎではないか。私にはリンチに見えて仕方がない。暴言が問題であるならば、被害者が名誉毀損罪で親告すべき事である。外野がどうこうする問題ではない。

言論はもっと自由であるべきだ。「チョン」だの何だのと言う連中がいるが、それも自由だ。馬鹿の書き込みに対してわざわざ法規制するほうがおかしいくらいだ。今回の件も同じ。「香ばしい人間」が大学の教員だったというだけだ。

大学には公と個の区別をし、彼女の「個の自由」を守って欲しいと私は願う。

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