平成19年7月18日

大増税だと大合唱

税源移譲が行われ、市民・県民税率が上がった。何やら巷では増税増税と騒がしい。先程もテレビの政見放送で、小沢一郎が小泉・安倍政権を批判していた。

では具体的に税率を見てみよう。まずは昨年度までの課税所得ごとの税率。


200万円以下 330万円以下 700万円以下 900万円以下
所得税 10% 10% 20% 20%
市民税 3% 8% 8% 10%
県民税 2% 2% 2% 3%
合計 15% 20% 30% 33%

これが今年度から以下のように変わる。


195万円以下 330万円以下 695万円以下 900万円以下
所得税 5% 10% 20% 23%
市民税 6% 6% 6% 6%
県民税 4% 4% 4% 4%
合計 15% 20% 30% 33%

うむ。合計税率は全く変わっていないわけだが。政府の言うとおり確かに税源移譲である。

もちろん、今年度から(実は前から)納税額は上がっている。増税感の原因は定率減税の廃止にある。

財務省によると、平成11年度から17年度までは29万円を限度額とする25%の控除、昨年度の18年度は14.5万円を限度額とする17.5%の控除、そして本年度は廃止となっている。

つまり相対的に昨年度から2年続きで14.5万円を限度額とする17.5%ずつの「増税」になっているわけだ。

何をもって増税と呼ぶかはともかく、財政の危機にある以上いずれは増税せざるを得ない。どんどん税収を増やしてくれ。歳出を抑えることは勿論大事だが、税収が歳出の6割なんて有り得ないだろ。

感情論に訴えるのはやめて、もっと建設的な意見・主張をして欲しい。

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