平成18年8月15日

終戦記念日。

午後2時過ぎ。近所の護国神社に賽銭をし、一礼をしてその場を離れる。

連日、どういう訳だか靖国靖国とマスメディアがうるさい。メディアはこぞって首相の靖国神社参拝を問題にしようとしている。観ていると、例えば以下のような項目を使って論点を常に変えていき議論を収束させない意図があるかのように思える。

  1. 政教分離を謳う憲法に違反するおそれがあること。
  2. 兵士と戦争指導者である所謂A級戦犯を同じ神社で祀っていること。
  3. 「A級戦犯」という「戦争を起こした一部の悪人」を祀っていること。
  4. 靖国神社が当時軍国主義の象徴であったこと。
  5. 中韓が「A級戦犯を祀っている靖国神社への参拝」を批判していて、外交上不適切な状況にあること。

所謂A級戦犯は、世界征服を企んだ極悪人の汚名を着せられ、実刑判決を受けた。(ちなみに南京陥落時の司令官、松井石根はA級に分類される訴因は全て無罪となりB,C級の罪で有罪となったため、そもそもA級戦犯と呼ばれる筋合いはない。)日本側は無罪を主張したが、裁判の通り刑を受け入れた。しかし、彼らは極悪人でも、独裁者でも、「悪しき軍国主義の象徴」でもない。そういうことを受け入れたのではないのだ。

国内において近現代史は左翼と右翼とでまるで別世界であるかのように見方が異なる現状では、先の戦争を総括することは難しいかもしれない。しかし、何としてでも総括しなければならない。中国や韓国は「一部の悪人によって日本は悪の帝国となり、史上最悪の植民地支配や侵略戦争を起こした。」という歴史認識を求めているが、それはともかくとして我々はまず日本としての歴史認識をしっかり持たなければならない。靖国神社を問題にしたい連中は、歴史認識の違いがそもそもの原因なのだから。

「日本は侵略戦争をしたの?」「A級戦犯って、なあに?」「首相が靖国神社に参拝すると、なぜ問題になるの?」

朝日新聞8月13日付の社説からの引用だが、我々はきちんと答えられなければならない。

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