平成18年3月2日

ネットと信憑性

インターネットの利点は情報量の豊富さと新鮮さにある。しかしその情報の信頼度はどれほどのものなのであろうか。

HTML を作成した事のある者にとっては、外部サイトへのリンクどころか、欲しい情報の取得やその二次利用の容易さを肌で感じることが出来たであろう。では、ネットから取得した情報を何らかの形で利用する際、情報元の確認をするであろうか。

今年の2月あたりから、拙サイト「Left-Right Asymmetry (旧Right Hand Side)」の皇統関係のページにアクセスが集中している。訪問して頂けるのはとても有り難いし、リンクを貼って頂けるのも嬉しい限りである。しかし。しかしだ。

私が定期的に読んでいる、くっくり氏のブログ「ぼやきくっくり」2/22の記事の中ほどに

毒吐き@てっくさんが超わかりやすい画像をUPしてくれてるんですが(元記事はこちら)、皇室典範問題にあまり興味がない人も、これを見たらきっと「皇室の重みがなくなる」「女系容認はまずい」って気づいてくれると思います。

とある。リンクの GIF ファイルを開いてビックリ。「毒吐き@てっくさんが超わかりやすい画像をUPしてくれてる」とあるが、何のことはない。私が描いた図だ。ブログ「Let's Blow! 毒吐き@てっく」2/20の記事には更に旧宮家の一部の系図の一部が掲載されている。画像の入手元は

系図は一部、メールにていただいたものを加工して使わせていただきました
ご協力ありがとうございます

とあるので、メールで誰かが送ったのだろう。しかし、これは余りにも危険過ぎる

情報の信頼性は、その情報元である著者や編集者を明らかにする事にあるのではないだろうか。例えば先に挙げた図。もし私が適当に描いていたならば、どうなるか。「デタラメな図」があたかもそれが事実であるかのような顔をしてネットに出回るのである。今更の感があるが、非常に恐ろしい。

これは他人事ではない。私は参照する文献やサイトを可能な限り明示しているつもりだが、漏れのある可能性もあるだろう。これからも注意を怠らないようにしていきたい。ウェブサイトも出版物の一種である以上、それなりの責任は追うつもりである。

ネット上に公開された私の著作物は自由に利用して構わない。しかし、その内容の信頼性は私個人が所有しており、これは決して放棄しない。


[ネットと信憑性] < [独り言の部屋] < [TOP]