バスで仕事場まで向かう途中の事。とあるバス停を過ぎようとした瞬間、乗客の老婆が停めてと叫んだ。バスは停まり、60歳位の老婆は降りていった。その際彼女は「変な事思とったら」ボタンを押すのを忘れてしまったと言っていたのだが、その「変な事」に僕は反応してしまった。
変な事と聞いて僕の頭に浮かんだのが、古屋兎丸が描くような超現実的世界。地方のバスに乗っている老婆の頭の中に浮かぶ異世界。そら確かにボタンを押し忘れるわ。いやもう気になってしょうがない。