アルコール中毒である私は、近所の(とは言えないほど遠い)ファミリーマートまで足を運び、ビールを買うことにした。安いビール(≠発泡酒)でいいかと色々と探していたら、ヱビス。ヱビスビールが目に留まったのだ。いや、今回はヱビスはお預け! と決まっていたのだが、何やら缶の上にオマケが付いているではないか。沖縄物産展のフィギュア(海洋堂製)が付いてくる!
餌に釣られて2本買ってしまった…。これは敗北ではない。試練なのだ! と当時思っていたかは定かではないが、とにかくフィギュアを見てみる。ラインナップは以下の通りである。
どれが入ってるのかな~、とわくわくしながら外装を開けると、現れたのが海人と海辺で生ビールを飲むお姉さん。こ、これって単なるジーチャンとネーチャンじゃん! これで沖縄? いいの? これで。
海人(うみんちゅ)。漁師のこと。ウミンチュの本場は本島南部の糸満だ。琉球王府時代に交易品だったサメやイカを獲ることから始まり、明治期はボタン用の貝殻採り、次いで卓越した潜水技術を駆使した追い込み漁。昭和初期にはフィリピン、シンガポール、パラオといった南の海へも進出し、糸満ウミンチュは世界にその名をとどろかせた。石垣市の登野城や小浜島の細崎など、糸満漁民が出漁先に定住してできた集落も多い。
海辺で生ビールを飲むお姉さん。水着姿のお姉さんが、ビールジョッキを傾けてニコリと微笑む図は、ビール会社が毎夏作る定番ポスターだ。コーラルブルーの海をバックにニコパチしたポスターは冷やし中華同様、夏が来ることをいち早く知らせてくれる日本独特の風物詩でもある。南国沖縄の海をバックに、照りつける太陽のもとで飲む自分を想像して、フィギュアのお姉さんと乾杯してください。きっと旨いビールになるはずです。
百歩譲って、海人はまだ理解できるにしても、お姉さんって・・・。ちなみに組み立ててません。袋も開けず放置・・・。やはり敗北か・・・。