現在イラクは危険な場所であることは世界中の誰もが周知のことである。それを知っていながら敢えてその地に向かうということは、最悪の事態が起こりうることも納得の上であろう。
なぜ日本政府が民間人でなく自衛隊を派遣したのかを忘れないで欲しい。ちょっと近所まで買い物に行くわけではない。そこは爆弾テロが相次いで起こっているような土地なのだ。命が惜しいのならばそもそもそこに行かなければいいのだ。いざとなったら「国」が何とかしてくれるなどと甘い考えを持ってはいけない。自分の意思で、自分の責任でその地に行くのだから。
だから、治安が悪いことを覚悟してイラクに向かった民間人に何らかの犠牲があったからと言って、即、自衛隊撤退が議論されるのは意味が分からない。民間じゃ危険だから自衛隊なのである。道路の舗装や護岸工事程度の仕事をなぜ民間人にさせないのか。そこをもう一度考えて欲しい。
今思ったのだが、もし政府に責任があるとするならば、それは自衛隊派遣ではなく、民間人がイラクに行くことに関する規制をしなかったことではないのか？ 何度も言うが、僕にはなぜ自衛隊派遣が非難を受けるのか全く理解できないし、なぜ自衛隊撤退をしなければならないのかも分からない。何度も何度も言うが、危険だから自衛隊が派遣されたのである。日本政府は「人の命は地球よりも重い」などと言ってテロリストに屈服した情けない歴史があるが、今後決してそのようなことがあってはならないのだ。