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2001年12月30日

今日までのエルボー

この時期になると思い出すことがある。忘れもしない、あれは、えーっと・・・いつだったっけ?(←忘れてるジャン!) そう、あれは高三の正月だった。・・・そう言えばこの「独り言の部屋」には時事ネタがない。別に理由はないけど。

当時千葉県民であった僕は銚子の先っちょ(関東の東端にある > という形をした部分)で友人たちと年を越した。初日の出を拝んだ帰りの電車に乗るとき混雑のため押さないようにというアナウンスが流れていたが、全員お構いなしでガンガン押してくる。そこへ「押すんじゃねえ!」と一人で逆上して何故か窓ガラスを割ってしまった青年の話は今回関係ない。

揺れる電車の中で僕らは座れずにいた。電車が走って暫くすると僕の背中を誰かがぐいぐい押してきた。悠々と席についている家族で初日を見に来た主婦。僕の背負ったカバンが邪魔だったらしく、その女性はものすごく嫌~な感じで押し返してきたのだった。悪いのは僕のほうなので、僕はカバンが彼女に当たらないように体を動かした。でもちょっとムッとしてたと記憶している。

数分後、僕は背負っているカバンを下ろそうとしたのか何をしようとしたのか覚えていないが、体を動かした。

「ごす。」

腕を動かしたときに、偶然、さっきの主婦の頭に肘がクリーンヒットしてしまった。痛そうに頭を抱えうずくまる主婦。何が起こったのか分からない僕。そして全く気づかない家族

とにかく謝って絶対に誰にも当たらないような場所に移動して事なきを得たが、とてもしこりが残る出来事だ。いまだに。なんかこのシチュエーション、カバンが邪魔だと注意された逆恨みでエルボーしたクソガキみたいじゃん! 嫌だ! そんな風に思われたくない!


1992年1月1日に、銚子電鉄で見知らぬクソガキにエルボーされた方、あれは本当に偶然に起こったんです。だっておかしいじゃないですか、逆恨みでエルボーなんて。満員電車の中でエルボーなんて。あのエルボーは偶然に偶然が重なったエルボーなんですよ。奇跡のエルボーなんですよ。怒りなどの雑念のないエルボー、言わば神のエルボー。菩薩のエルボー。だから、誤解しないでください、ネ。


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